スウェーデンの首都ストックホルムで10日に開かれるノーベル賞授賞式に、本庶佑博士(2016年京都賞受賞)らが臨みます。
稲盛財団理事長・稲盛和夫は、京都賞創設の翌1985年、「京都賞」の構想について、当時のノーベル財団専務理事スティグ・ラメル男爵と意見を交わすため、ノーベル財団を表敬訪問しました。
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ノーベル財団専務理事スティグ・ラメル男爵と対談する稲盛理事長
ラメル男爵はその構想を受け、「たいへん結構なことです。ノーベル財団としても心から(京都賞を)支援しましょう」とのお言葉をいただきました。さらには、国際的な顕彰で大切なこととして、「国際的な視点での審査の公平さと厳正さ、そして継続することによる賞の権威」であると教わったといいます。
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京都賞創設記念特別賞を受賞したノーベル財団一行
第1回の京都賞において、弊財団はノーベル財団に敬意を表し、京都賞創設記念特別賞を贈りました。授賞式には、スウェーデンのシルヴィア王妃をはじめ、ノーベル財団のスネ・ベルイストレム理事長やラメル男爵、ノーベル賞6賞(文学賞、物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、経済学賞、平和賞)の選考委員長が来日。委員長全員が海外にそろって出たのは、それまでにはなかったことだそうです。
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シルヴィア王妃陛下と三笠宮崇仁親王殿下と百合子妃殿下
ご自身もノーベル生理学・医学賞受賞者のベルイストレム理事長はその来日時に、研究を通じて20年来の親友であった早石修・京都大学名誉教授(生化学者)との旧交を温めたと言います。早石名誉教授の研究室は「早石スクール」とも呼ばれ、京都賞の受賞者では、西塚泰美博士や本庶佑博士も師事していました。