米国ケースウエスタンリザーブ大学「倫理と叡智のための稲盛国際センター」は2月28日、2019年の稲盛倫理賞(Inamori Ethics Prize)に米国の俳優、レヴァー・バートン(LeVar Burton)氏を選出したと発表しました。シャノン・フレンチ稲盛国際センター長は「バートン氏の児童教育に対する影響力は計り知れません。AIDS研究への基金をよびかけるキャンペーンでも活躍しています」とその功績を讃えました。
バートン氏は俳優として、真の正義とは何か、公平な社会とは何かといったことについて、演劇から世の中に問うてきました。なかでも黒人奴隷の問題を真正面から描いたアフリカ系アメリカ人アレックス・ヘイリー原作のドラマ『Roots』で、主人公のクンタ・キンテ役を熱演。50をこえる国々で放映された番組は世界的な社会現象となりました。
1983年からは子どもに読書の楽しさを伝える番組『Reading Rainbow』で司会やプロデューサーをつとめ、23年にわたり放送されました。
バートン氏はAIDS治療法の研究機関AIDS Research Alliance (ARA)で理事をつとめ、AIDS治療法の開発・研究支援者としても知られています。
稲盛倫理賞の授賞式と講演会は9月19日、20日に米国クリーブランド市で開かれます。