4月23日、京都市内のホテルで、2019年InaRISフェローシップ創設以来初となる、InaRISフェロー授与式を開催しました。(2020年、2021年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため中止)
2022年度InaRISフェローは『「物質・材料」研究の前線開拓』をテーマに募集し、厳正なる審査の結果、東北大学電気通信研究所教授の深見俊輔氏と、京都大学高等研究院准教授の藤田大士氏の2人が選ばれました。
2022年度フェロー 深見俊輔氏 https://www.inamori-f.or.jp/recipient/fukami-shunsuke/
2022年度フェロー 藤田大士氏 https://www.inamori-f.or.jp/recipient/fujita-daishi/
授与式の冒頭で、中西重忠 機構長は「未知なる領域への挑戦心をもち、大きなビジョンを掲げ、10年という長期的な視野に立って研究を進めていってほしい」と挨拶。続いて、荒川泰彦 選考委員長による選考報告のあと、金澤しのぶ理事長から今年度のフェローの2人に認定書が渡されました。
その後、フェローの2人は壇上で挨拶。深見氏は「異分野の多くの方との相互作用を通してスピントロニクスの研究をさらに発展させていきたい」と述べ、藤田氏は「国の研究費に頼るのではなくSelf-funded Researchを目指したい。将来は自分の研究だけでなく周りの研究者も支援できるようになりたい」と意気込みを語っていました。
歴代フェローの2020年度 野口篤史氏(東京大学大学院総合文化研究科准教授)と2021年度 山口良文氏(北海道大学低温科学研究所教授)も出席され、フェロー同士や選考委員との交流もあり、盛況のうちに幕を閉じました。