稲盛科学研究機構「InaRIS」の2023年度フェローが決まりました!


公益財団法人稲盛財団(理事長 金澤しのぶ)は3月17日、2023年度稲盛科学研究機構(InaRIS:Inamori Research Institute for Science)のフェローを発表しました。2023年度InaRISフェローは、36名の応募者の中から、亀井靖高氏(九州大学大学院システム情報科学研究院准教授)と田中由浩氏(名古屋工業大学大学院工学研究科教授)の2名が選ばれました。

稲盛科学研究機構「InaRIS」のウェブサイト
2023 InaRIS Fellow
亀井 靖高
Kamei, Yasutaka
九州大学 大学院システム情報科学研究院 准教授
フェロー紹介ページ

 

研究テーマ 機械と人のインタラクションによるソフトウェア開発様式の創出
研究の概要 オープンソースの普及に伴って、ソースコードを含めたソフトウェア開発に関連するデータが広く参照可能である。そのデータは、まさにソフトウェア開発の過程そのものであり、ときには開発プロジェクトの試行錯誤の様子も記録している。本研究では、データ駆動アプローチの完全自動化ではなく、機械(開発者のノウハウを学習したもの)とソフトウェア開発者が互いに学習し支え合う枠組みを創出する。
2023 InaRIS Fellow
田中 由浩
Tanaka, Yoshihiro
名古屋工業大学 大学院工学研究科 教授・学長特別補佐
フェロー紹介ページ

 

研究テーマ 内的特性に基づく触知覚の原理解明と情報化
研究の概要 触覚は、身体と外界との力学的相互作用の認識であり、対象だけでなく自身の皮膚特性、運動制御、認知処理にも依存する。本研究では、これらの相互関係を基に触覚の個人差を追求して触知覚の原理を明らかにし、主観的な触覚を情報化することを目的とする。触覚は、質感だけでなく、運動、身体認識、情動にも関与し、身体が関わるあらゆる場面に作用する。個々人の内なる多様な感覚世界の共有と活用を可能にし、技や感性が豊かに創造される社会を目指す。
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