2023年度InaRISフェロー授与式が行われました!

左より、檜物常務理事、中西機構長、2023年度フェローの田中氏、亀井氏、安浦選考委員長

4月22日、京都市内のホテルで、2023年度InaRISフェロー授与式を行いました。

2023年度InaRISフェローは「水平線の彼方の情報学」をテーマに募集し、厳正なる審査の結果、九州大学大学院システム情報科学研究院准教授の亀井靖高氏と、名古屋工業大学大学院工学研究科教授の田中由浩氏の2人が選ばれました。

2023年度フェロー 亀井靖高氏 https://www.inamori-f.or.jp/recipient/kamei-yasutaka/
2023年度フェロー 田中由浩氏 https://www.inamori-f.or.jp/recipient/tanaka-yoshihiro/

授与式の冒頭で、中西重忠機構長は「短期的な支援では、当初は予想していなかったような展望が開けることがあっても、その可能性を追求することは難しい。本プログラムでは10年にわたる長期的な支援によって、研究者が思う存分可能性を追求することを期待している」と挨拶。続いて、安浦寛人選考委員長による選考報告のあと、檜物省一常務理事から今年度のフェローの2人に認定書が渡されました。

その後、フェローの2人は壇上で挨拶。亀井氏は「ChatGPTをはじめ情報技術が飛躍的に発展している中、陳腐化する技術と普遍的な技術を見極めたうえで、これからの10年間、開発者と機械の相互交流によるソフトウェア開発を可能にする技術の研究を進めていきたい」と述べ、田中氏は「目には見えない、他者が感じている世界を触覚の情報化を通して見えるようになれば、実利的なインパクトだけではなく、私たち人類の、世界や他者の捉え方や考え方といった文化的・倫理的な面の成長も期待できるのではないか、という野心を抱いて研究を続けたい」と意気込みを語っていました。

これまでの4人のフェローも出席され、フェロー同士や選考委員との交流もあり、盛況のうちに幕を閉じました。

写真左上:抱負を語る亀井氏 右上:InaRIS認定書の授与 左下:フェローと委員の先生方との交流 右下:意気込みを語る田中氏

InaRISフェロー授与式にご出席の方々(後列左から榊裕之先生、黒橋禎夫先生、盛合志帆先生、間瀬健二先生、
西尾章治郞先生、森重文先生、東野輝夫先生、井上美智子先生、岡田清孝先生、今井浩先生、
前列左から檜物省一常務理事、中西重忠先生、野口篤史先生、高柳匡先生、
田中由浩先生、亀井靖高先生、深見俊輔先生、藤田大士先生、安浦寛人先生)

 

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