InaRISフェローが京都に集合
2023年度アドバイザリー・ボード・ミーティングを開催


プレゼンテーションを行う2023年度InaRISフェローの田中由浩氏

「稲盛科学研究機構(InaRIS)フェローシップ」の運営委員やフェロー同士が研究内容について議論を交わす「アドバイザリー・ボード・ミーティング(ABM)」が10月26日、稲盛財団(京都市下京区)にて開催されました。
InaRISは、短期的に成果を求めるのではなく、好奇心の赴くまま存分に、壮大なビジョンと大きな可能性を秘めた研究に取り組んでもらおうと、2019年に設立されました。助成金額は毎年1,000万円、10年間にわたり総額1億円を支援します。

今回のABMでは、2023年度(情報科学) フェロー、亀井靖高氏(九州大学准教授)と田中由浩氏(名古屋工業大学教授)、2020年度(物理学)フェローの高柳匡氏(京都大学教授)と野口篤史氏(東京大学准教授)、続いて2022年度(物質・材料)フェロー、深見俊輔氏(東北大学教授)と藤田大士氏(京都大学准教授)、が研究の概要と進捗状況についてプレゼンテーションを行いました。また、同日行われたInaRIS中間審査で発表した、2021年度(生物・生命)フェローの西増弘志氏(東京大学教授)と山口良文氏(北海道大学教授)もABMのディスカッションに参加しました。


研究の進捗と展望について語る2023年度InaRISフェローの亀井靖高氏(右)フェローたちに激励の言葉を述べる、中西重忠InaRIS機構長 (左上) 発表者と議論を交わす2022年度InaRISフェローの深見俊輔氏 (左下)

それぞれのプレゼンテーションの後には運営委員やフェローから、研究のポテンシャルや科学的重要性について、建設的な意見が活発に交わされました。運営委員からはInaRISならではの特色ある研究成果を期待した激励の言葉が各フェローに送られました。
ABMの後はホテル日航プリンセスにて懇親会が開かれました。和やかなムードのもと、フェローや運営委員に財団職員も交え、互いに親睦を深めました。


触覚の研究を行う田中由浩氏(中)が披露した、自分の触覚を他者に伝える装置に驚く榊裕之InaRIS運営委員(右)

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