2024年度InaRISフェロー授与式が行われました!

2024年度InaRISフェロー、星野歩子氏(左)と鈴木洋氏(右)

4月20日、京都市内のホテルで、2024年度InaRISフェロー授与式を行いました。

2024年度InaRISフェローは「異分野コンバージェンスによる⾰新的医療の創出」をテーマに募集し、厳正なる審査の結果、名古屋大学大学院医学系研究科教授の鈴木洋氏と、東京大学先端科学技術研究センター教授の星野歩子氏の2人が選ばれました。

2024年度フェロー 鈴木洋氏  https://www.inamori-f.or.jp/recipient/suzuki-hiroshi/
2024年度フェロー 星野歩子氏 https://www.inamori-f.or.jp/recipient/hoshino-ayuko/

授与式のはじめ、中西重忠機構長は「大量のデータから新しい原理を見いだしていくやり方が世界的に大きな流れとなっているが、フェローのお2人には流れに単に乗るだけではなく、ぜひ自らの道を切り開いていただきたい。のびのびと大らかな基礎的研究を10年かけて進めていただきたい」と挨拶。続いて髙橋淳選考委員長の選考報告ののち、稲盛財団の金澤しのぶ理事長より今年度のフェローの2人に認定書が授与されました。

授与のあと、鈴木氏は「生命の情報制御、すなわち遺伝情報のはたらきを数学的に理解できるようにし、そこからがん細胞の進化による再発を抑えられるような新しい治療法に結びつけてゆきたい」と壮大な展望を述べ、星野氏は「複雑な生命がシンプルな材料からできていることへの驚きが科学の道へのきっかけになり、さまざまな人との出会いがエクソソームとがんの転移の研究に導いた。今後はエクソソームを介した新たな生理学を切り開きたい」と熱い思いを語りました。

授与式のあと昼食会が行われ、選考委員やこれまでのフェローとの活発な交流や、出席者によるショートスピーチもあり、盛況のうちに幕を閉じました。

写真左上:研究の展望について解説する鈴木氏 右上:現在の研究テーマに至った道のりを語る星野氏 左下:山中伸弥運営委員と言葉を交わす星野氏・鈴木氏 
右下:フェローへの期待を述べる中西重忠機構長

(後列左から井上治久氏、満倉靖恵氏、森重文氏、山中伸弥氏、西尾章治郎氏、岡田清孝氏、鈴木蘭美氏、奥野恭史氏、真下知士氏 
前列左から金澤しのぶ理事長、中西重忠機構長、野口篤史氏、星野歩子氏、鈴木洋氏、藤田大士氏、髙橋淳選考委員長)

 

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