新年のご挨拶

皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 平素より多くのご支援とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。

昨年は、稲盛財団創立40周年という節目の年であり、社会全体が活気を取り戻しつつある中、さまざまな取り組みが成果を上げた一年となりました。4月には、稲盛研究助成金の贈呈式を実施し、その後の交流会では、これまでに助成を受けた研究者によるポスター発表や研究者同士の活発な意見交換を通じて、分野を越えた親睦や交流を深めることができました。本年は、この助成プログラムの更なる拡充を目指し、「稲盛科学研究機構(InaRIS)フェローシップ」と共に、研究者への支援を一層充実させてまいります。

また、夏には「こども科学博」を‘テクノロジーのチカラ’というテーマで開催し、子どもたちの多くの笑顔に出会うことができました。秋には「INAMORI ミュージック・デイ」を通じて、京都市交響楽団と共に、市民や学生の皆さまに音楽の素晴らしさに触れていただく機会を提供しました。そして、11月には「京都賞」授賞式を執り行い、受賞者の栄誉を讃えることができました。また、翌日の記念講演会では、ご来場の皆さまに受賞者の知性や人柄に直接触れ、その魅力を感じていただく貴重な機会となりました。

稲盛財団は「人のため、世のために役立つことが人間として最高の行為である」「人類の未来は、科学の発展と精神的深化のバランスが取れて初めて安定する」という理念のもと、多彩な活動を通じて社会の発展に貢献してまいります。本年も変わらぬご支援とご指導を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

2025年 元旦
公益財団法人 稲盛財団
理事長 金澤 しのぶ

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