迫田 將仁 Masahito Sakoda

北海道大学大学院工学研究院助教※助成決定当時

2025稲盛研究助成理工系

採択テーマ
強相関化合物CaRuO3で現れる桁外れなサイズ効果のメカニズム解明
キーワード
研究概要
CaRuO3薄膜の厚さ依存して電気抵抗率が25Å周期で変動するサイズ効果を発見した。わずか1ナノメートルの膜厚を変えるだけで、電気抵抗率は30億倍(低温)も増大する。CaRuO3が強い電子相関に由来して絶縁化する可能性を探り、新奇サイズ効果の発現メカニズムを解明する。電子相関の影響を明らかにするため、X線回折を用いて格子を調べる。蒸着するCaRuO3は基板より格子定数が小さい。しかし、いくつかの膜厚においては基板の格子定数を上回る顕著な格子の拡大を見出している。格子の膜厚依存性を測定して絶縁体の形成を解明する。

助成を受けて

金属が絶縁化するメカニズムを解明し、将来的にはデバイス化で社会に還元できる形に発展できればと構想しています。

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