佐奈喜 祐哉 Yuya Sanaki

筑波大学生存ダイナミクス研究センター助教※助成決定当時

2025稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
腸内細菌と生理学的ストレスがもたらす代謝脆弱化機構
キーワード
研究概要
私たちの体は、分解と合成の代謝バランスを保つことで、身体の元気さを維持しています。しかし、加齢やがんなどの生理学的ストレスは、分解を司る異化代謝が優位になる代謝バランスの異常を引き起こします。一度傾いた代謝バランスは元に戻すことができず、筋肉や脂肪は持続的に減少し、活動性の低下や生存期間の短縮を引き起こします。生理学的ストレス下でも正常な代謝を維持し、元気さを保つにはどうすれば良いのかを明らかにするため、ショウジョウバエとマウスを用いて研究しています。

助成を受けて

人の生き方を表す言葉に、太く短くや、蕎麦のように細く長く生きるなどがありますが、人生の太さ細さって何なのでしょうか。人が生きている間の個人差に目を向けると、元気さや、病気の罹りづらさといった身体の強さには個人差がありますが、この個人差が、死にどれくらい直接的に影響してくるのかは良く分かっていないと思います。個体死に対して直接的な関係を持つ「身体の丈夫さ・元気さ」を抽出し、これを制御することで、人生を太く長くできれば良いなと思っています。
本研究では、ストレス下での筋肉と脂肪組織の維持機構を手がかりとして、皆様の元気さアップを目指します。

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