中尾 周 Shu Nakao

立命館大学 生命科学部助教※助成決定当時

2018稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
アスリートに発生する不整脈の分子基盤:時計遺伝子の関与
キーワード
研究概要
アスリートにはめまいや失神を引き起こす種々の不整脈の発生頻度が高いことが知られており、興味深いことに突然死や著しい心拍数の低下は運動中よりも就寝中(夜間)に多く認められます。心拍数は心臓の特定部位に存在するペースメーカー組織によってコントロールされていますが、血圧、体温、消化など様々な生体機能と同様に心拍数には日内変動があり、これらの制御には各臓器において時計遺伝子が個別に働いていることが分かってきています。私たちは、運動によって引き起こされる不整脈の原因として、時計遺伝子の心臓における役割の解明に挑戦します。

助成を受けて

研究成果が未熟ながらも独自の研究アイデアを申請しました。留学から帰国直後の研究環境が不十分な中で採用していただき、研究の推進に大いに役に立ちました。大変感謝しています。また、贈呈式では審査員の先生方から直接コメントをいただき身が引き締まる思いでした。今後とも慢心せず、信念を貫いて着実に歩を進め、研究人生の主軸となる発見を目指したいと思います。

領域が近い研究者を探す

生物・生命系領域