学術誌の「倫理性・公正性」について具体的に考える契機をつくります!
学術誌の倫理性・公正性における課題を具体化すべく、「Predatory Reports」(米Cabells社)に注目し、粗悪な学術誌(16,829誌)の特徴を整理・分析した。デジタル保存、アーカイブ、査読方針の不明さが問題として多く観察された。これも踏まえ、啓発資材(『粗悪な学術誌・学術集会を拡げないために(増補版)』、『論文投稿先検討のためのチェックリスト(2023年6月版)』等)を作成した。併せて、研究者コミュニティを対象とした質問紙調査も実施した。加えて、疑わしい学術誌の一覧を「ブラックリスト」と称することの問題について、言葉のもつ歴史的背景を踏まえて指摘した。
井出和希, 林和弘, ホーク・フィリップ, 清水智樹 (2023). 「粗悪な学術誌・学術集会を拡げないために」 IAP 2023: 27pp. https://doi.org/10.18910/91457
人文・社会系領域