井出 和希 Kazuki Ide

大阪大学 感染症総合教育研究拠点特任准教授※助成決定当時

2021稲盛研究助成人文・社会系

採択テーマ
学術誌の倫理性・公正性の探索:大規模データベースを活用した分析
キーワード
研究概要
学術研究成果の裏付けとして広く活用される学術誌および学術論文データベースの内包する問題を分析し、その動向を把握することを目指します。

ひとこと

学術誌の「倫理性・公正性」について具体的に考える契機をつくります!

研究成果の概要

学術誌の倫理性・公正性における課題を具体化すべく、「Predatory Reports」(米Cabells社)に注目し、粗悪な学術誌(16,829誌)の特徴を整理・分析した。デジタル保存、アーカイブ、査読方針の不明さが問題として多く観察された。これも踏まえ、啓発資材(『粗悪な学術誌・学術集会を拡げないために(増補版)』、『論文投稿先検討のためのチェックリスト(2023年6月版)』等)を作成した。併せて、研究者コミュニティを対象とした質問紙調査も実施した。加えて、疑わしい学術誌の一覧を「ブラックリスト」と称することの問題について、言葉のもつ歴史的背景を踏まえて指摘した。


井出和希, 林和弘, ホーク・フィリップ, 清水智樹 (2023). 「粗悪な学術誌・学術集会を拡げないために」 IAP 2023: 27pp. https://doi.org/10.18910/91457


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