7月7日、東京の浜離宮朝日ホールで、奄美大島・徳之島、沖縄島北部及び西表島の、世界自然遺産への登録一周年を記念したシンポジウム(主催:朝日新聞社、共催:鹿児島放送・沖縄タイムス社・琉球朝日放送)が開かれました。このシンポジウムは、世界自然遺産の貴重な自然を紹介するとともに、生態系の保護や生物多様性の保全を通して、豊かな自然をどのように守り、未来にどうつなげていけるかを考えるものです。稲盛財団はその趣旨に賛同し、今回協賛をすることになりました。
シンポジウムでは、霊長類学者の山極壽一 京都大学前総長と、シンガーソングライターで国際自然保護連合の親善大使をつとめるイルカさんが「世界自然遺産とは。いかに守り、活かすかを考える」をテーマに対談。奄美・沖縄のエピソードを交えた、ユーモアあふれる軽妙なトークに会場は終始なごやかな空気に包まれました。お二人からは「4つの島を『学びの島』としてほしい。地球は一つの生き物であり、人間はもちろん、色んな生き物がいて、一つ一つの細胞同士。今回の世界自然遺産登録を機に考えてほしい」といったメッセージも発信されました。
引き続いてのパネル討論では、エコツーリズムや森林生態学などの専門家(海津ゆりえ 文教大学教授、中静透 森林総合研究所長、末吉竹二郎 WWFジャパン会長)が国内の取り組みや海外の事例を紹介しつつ持論を展開し、約200名の聴衆は熱心に耳を傾けていました。
また、これまで国内で登録された世界自然遺産5か所の豊かな自然を紹介する映像も上映されました。
シンポジウムの模様は本日、7月20日から8月31日までオンデマンドで動画配信されます。
詳しくは公式サイト(https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11008018)をご確認ください。