藤井 康幸 Yasuyuki Fujii

静岡文化芸術大学 文化政策学部教授※助成決定当時

2020稲盛研究助成人文・社会系

採択テーマ
人口減少下において増加する空き家・空き地への対処方策、その中核機関としてのランドバンクのあり方の研究
キーワード
研究概要
空き家・空き地の対処状況にかかる市町村アンケート調査を実施し、代執行の実施と準備状況、また、迷惑物件等の除却後の“空き地”の所有権、管理・利活用の考え方を把握する。また、空洞化の進む住宅団地、立地適正化計画において非都市化を進める地域を設定した都市を取り上げたケーススタディを実施する。日本国内におけるこれらの調査結果、並びに、米国におけるランドバンクの動向分析を踏まえて、日本における空き家・空き地問題に対処する公的な専門機関のあり方を多角的に検討する。

研究成果の概要

本研究は、空家特措法の施行から8年の経過した日本国内の空き家対処施策について整理した上で、人口減少下において指向されている都市のコンパクト化と空き家対処の関連を分析した。同時に、米国において空き家空き地対処の中核を担う公的機関であるランドバンクの最新動向を調査した。日本にランドバンク法のない今日においても、市区町村は、都市計画の立地からみた空き物件の市場性を民間に明示し、民間と協働した空き物件の利活用をはかっていくことが望まれる。


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