福島 清春 Kiyoharu Fukushima

大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任助教※助成決定当時

2023稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
多様な単球サブセットが形成する線維化病態のダイナミズム
キーワード
研究概要
肺線維症は診断後3~5年で約半数が死亡する重篤な疾患です。線維症患者の末梢血単球サブセットの変化と局所での非免疫細胞との相互作用による細胞内代謝変化が、線維化と関連する多様なマクロファージサブセットの形成を促進し、線維症の病態の進展・維持に重要な役割を果たします。本研究では、シングルセルRNA-seqおよび空間的遺伝子発現解析により多様な細胞群の動的なダイナミズムを検討し、線維化にかかわる血球サブセットの同定・分化系譜および組織での適応・分化を包括的に理解することを目指しています。

助成を受けて

肺線維症は診断後3~5年で約半数が死亡する予後不良の指定難病であり, 今なお根本的な治療薬は開発されていません。本研究により、現在有効な治療法のない肺線維症に対して、その根底にある分子機序の解明と、その理解に基づいた新しい分子治療法の開発を目指したいと考えております。

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