デジタルデバイスはその利便性から、今後も新たなデバイスが開発され、普及していくことが予想されています。一方で、眼の疲れは個々人の感覚によって異なります。眼の疲れという曖昧さを数値化することで、デジタルデバイスの使用により、眼疲労に苦しむ患者さんを一人でも減らすために研究を進めていく所存です。
本研究では、眼疲労を簡便に評価できる検査法として、申請者が以前の研究で開発した融像維持能力測定法を簡略化し、測定精度を維持しつつ、機器の小型化と検査時間を従来の 50 秒から 30 秒に短縮することに成功した。そして、スマートフォンの視距離を探索した研究を実施し、スマートフォンによる眼障害誘発リスクを低下させるには、視距離 50 cm での使用が好ましいことが示唆された。
生物・生命系領域