- 採択テーマ
- ゲノム編集技術の急速な発展に伴うヒト受精卵のあり方に関する倫理的考察
- キーワード
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- 研究概要
- 2012年に登場したCRISPR/Cas9に代表されるゲノム編集技術により、様々な細胞の中にあるゲノム(全遺伝情報)を容易に書き換えられるようになってきています。ゲノム編集技術に関しては、多様な実践や応用が試みられていますが、とりわけヒト受精卵への適用のあり方をめぐっては、受精卵の有する「人間になり得る」という潜在性や含意に鑑み、倫理的・法的・社会的観点から熟慮を要します。このような状況に対し、本研究では国内における関連動向に焦点を当て、ヒト受精卵の社会的な位置づけ及び変遷過程について多角的に探究します。
助成を受けて
私の普段取り組んでいる生命倫理という学術領域では、学際性や国際性といった「際」の観点がとりわけ重要な位置を占めるように感じています。本研究課題を通じても、際という側面を重視して研究を進めていきたいと考えています。