森廣 邦彦 Kunihiko Morihiro

東京大学 大学院工学系研究科助教※助成決定当時

2019稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
鉄(II)イオン応答型RNAi医薬の開発
キーワード
研究概要
がん細胞と正常細胞を見分けて薬効を発揮する医薬品は、副作用の少ない安心・安全な治療に有効です。特に、最近注目されている核酸医薬をがん細胞で選択的に機能させることができれば、その開発に大きなブレークスルーをもたらすことができると考えられます。
本研究テーマでは鉄(II)イオンで活性化できるRNAi医薬を開発し、がん細胞選択的な遺伝子発現の抑制を目指します。がん細胞では鉄(II)イオンの取り込みや排出機構に問題が生じており、細胞内濃度が著しく上昇していることが明らかになっています。すなわち、鉄(II)イオンはがん細胞と正常細胞を区別するための「マーカー」として利用できる可能性があります。

助成を受けて

伝統ある稲盛研究助成に採択いただき、大変光栄に思います。化学の視点から核酸医薬に新しい機能性を付与することで、人類の健康に貢献したいと考えています。

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