岡本 朋子 Tomoko Okamoto

岐阜大学 応用生物科学部助教※助成決定当時

2021稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
雌雄異株の進化は花の匂いの多様化を引き起こしたか?
キーワード
研究概要
多くの植物は花粉の運搬を昆虫に依存しているため、雌雄が別個体である植物(雌雄異株)は両方の株に同じ昆虫を呼び寄せる必要があります。雌雄異株の植物の多くは様々な小型の昆虫類により花粉が運ばれており、これらの送粉昆虫の特徴として訪花の際に嗅覚情報をあまり用いないことが挙げられます。本研究では、この点に注目し、嗅覚情報の利用が少ない昆虫によって送粉される雌雄異株の植物では花の匂いが個体間でばらつき多様化すると仮設を立て、検証を試みます。

ひとこと

フィールドでの訪花観察や花の匂いの捕集・分析のベーシックな手法で仮説検証を試みます。私の研究は天候や季節に左右され、雨にも台風にも負けてしまいますが、くじけずにデータをとって行きたいと思います。研究成果が発表できる日を楽しみにしています。

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