佐田 亜衣子 Aiko Sada

熊本大学国際先端医学研究機構特任准教授※助成決定当時

2023稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
周産期ウェルビーイング実現へ向けて:常在菌を介した表皮幹細胞形成メカニズムの解明
キーワード
研究概要
周産期は、胎内環境から外界への移行、臓器の成熟化が起こる極めて重要なライフステージである。アトピー性皮膚炎など、周産期における常在菌の組成変化により発症する疾患も知られ、これらは生涯にわたって健康に影響を及ぼす。申請者は、皮膚をモデルとし臓器再生の起点となる表皮幹細胞の制御メカニズムについて研究を行ってきた。本研究では、周産期における表皮幹細胞の不均一性確立、皮膚の成熟化プロセスにおける常在菌の定着と宿主の自然免疫シグナル応答機構を解明し、周産期ウェルビーイングの実現に向けた基盤を創出する。

助成を受けて

私たちの研究では、皮膚幹細胞をモデルとし、臓器再生と老化、疾患のメカニズムの解明と克服を目指しています。将来的には、私たちの研究室で生まれた新しい知見が再生医療への応用や、ウェルビーイングの実現へと繋がっていく日を夢見ています。
幹細胞の研究分野は、新しい概念や最先端技術が日々更新され、異分野融合研究も盛んに行われています。本研究も新しい分野における共同研究をもとに進めており、実験系の確立など苦労もありますが、面白い現象を見つけられればと思います。

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