InaRIS フェロー (2024-)
名古屋大学大学院医学系研究科教授※助成決定当時
2024InaRIS生物・生命系
鈴木氏は生命科学、遺伝子工学、情報科学のコンバージェンスによってこの課題に取り組もうとしている。まず鈴木氏はがんの新たなゲノム異常として染色体外環状DNA(extrachromosomal circular DNA, eccDNA)に着目した。eccDNAは多くのがん細胞で認められ、主要ながん遺伝子とエンハンサーが含まれる。がんの悪性転化に寄与し、予後に影響することが知られている。鈴木氏はeccDNAを有するがん細胞において生存に必須な遺伝子群をスクリーニングし同定しており、eccDNAの生成・分配機構を明らかにすることでがんに対する新たな治療戦略を開発する。また、鈴木氏はCRISPR-Cas9システムを段階的に調整して一つ一つの細胞を多色蛍光とDNAバーコードで二重に標識する技術を開発した。この技術をがんの細胞系譜追跡に応用する。さらに鈴木氏は、多様ながん検体を用いてこれらの解析を行い、そこで得られた細胞情報の時空間的変化を機械学習で分析することによって、がんを4次元的に捉えようとする。このコンセプトは、がん細胞の未来を予測し進化を抑えるという独創的なものであり、革新的な診断法や治療法につながる可能性がある。
鈴木氏は血液・腫瘍内科医として3年間臨床活動を行った後、東京大学大学院さらにマサチューセッツ工科大学で計13年間がん研究を行って上記を含む顕著な成果を挙げ、2020年に名古屋大学大学院医学系研究科分子腫瘍学の教授として独立した新進気鋭の研究者である。ゲノム・エピゲノム解析を用いた細胞・臓器の時空間的動態解明と機械学習による予測モデルの融合は大きな時代の流れだが、機械学習を行うには良質かつ豊富な解析データが必要である。鈴木氏が臨床医とも連携してこれからの10年間でがん細胞の謎に迫り、がんの克服に大きく貢献してくれることを期待する。
2024年10月17日、18日の二日間、稲盛財団(京都市下京区)において、「稲盛科学研究機構(InaRIS)フェローシップ」のアドバイザリー・ボード・ミーティング(以下、ABM)が開催されました。
2024年度InaRISフェロー紹介動画を公開しました!
2025年度の稲盛科学研究機構(InaRIS)フェローシップの申請受付を開始しました。
2024年度InaRISフェロー、星野歩子氏(左)と鈴木洋氏(右) 4月20日、京都市内のホテルで、2024年度InaRISフェロー授与式を行いました。 2024年度InaRISフェローは「異分野コンバージェンスによる⾰...
2025年度InaRISおよび稲盛研究助成の募集要項を公開しました。
公益財団法人稲盛財団(理事長 金澤しのぶ)は3月15日、2024年度稲盛科学研究機構(InaRIS: Inamori Research Institute for Science)のフェローを発表しました。2024年度I...
InaRISフェローシップは、好奇心の赴くまま、存分に壮大な研究に取り組むべく1人につき10年間継続・総額1億円の助成を行う研究助成プログラムです。2025年度のInaRISフェローシップについてお知らせいたします。 &...
プレゼンテーションを行う2023年度InaRISフェローの田中由浩氏 「稲盛科学研究機構(InaRIS)フェローシップ」の運営委員やフェロー同士が研究内容について議論を交わす「アドバイザリー・ボード・ミーティング(ABM...
2023年度InaRISフェロー紹介動画を公開しました!研究にかける熱い想いやちょっと意外な日常など、フェローの魅力をギュッと詰め込んで紹介します! 亀井 靖高 氏(九州大学大学院システム情報科学研究院准教授) 「機械と...
稲盛財団は、5月23日、2023年度の稲盛科学研究機構(InaRIS: Inamori Research Institute for Science)フェローシップの申請受付を開始しました。
4月22日、京都市内のホテルで、2023年度InaRISフェロー授与式を行いました。 2023年度InaRISフェローは「水平線の彼方の情報学」をテーマに募集し、厳正なる審査の結果、九州大学大学院システム情報科学研究院准教授の亀井靖高氏と、名古屋工業大学大学院工学研究科教授の田中由浩氏の2人が選ばれました。
InaRISフェローシップは、好奇心の赴くまま、存分に壮大な研究に取り組むべく1人につき10年間継続・総額1億円の助成を行う研究助成プログラムです。2024年度のInaRISフェローシップについてお知らせいたします。 &...
2024年度InaRISおよび稲盛研究助成の募集要項を公開しました。
公益財団法人稲盛財団(理事長 金澤しのぶ)は3月17日、2023年度稲盛科学研究機構(InaRIS:Inamori Research Institute for Science)のフェローを発表しました。2023年度In...
「稲盛科学研究機構(InaRIS)フェローシップ」の運営委員やフェロー同士が研究内容について議論を交わす「アドバイザリー・ボード・ミーティング」が10月4日、稲盛財団(京都市下京区)にて開催されました。 I...
4月23日、京都市内のホテルで、2019年InaRISフェローシップ創設以来初となる、InaRISフェロー授与式を開催しました。
本日、2023年度InaRISおよび稲盛研究助成の募集要項を公開しました。 募集要項は以下のページよりご覧いただくことができます。 InaRIS: https://www.inamori-f.or.jp/inaris 稲...
公益財団法人稲盛財団(理事長 金澤しのぶ)は3月18日、2022年度稲盛科学研究機構(InaRIS:Inamori Research Institute for Science)のフェローを発表しました。2022年度In...
InaRISフェローシップは、好奇心の赴くまま、存分に壮大な研究に取り組むべく1人につき10年間継続・総額1億円の助成を行う研究助成プログラムです。2023年度のInaRISフェローシップについてお知らせいたします。 &...
「稲盛科学研究機構(InaRIS)フェローシップ」の運営委員やフェロー同士が研究内容について議論を交わす「アドバイザリー・ボード・ミーティング」が10月3日、オンラインで開催されました。 InaRISは、短期的に成果を求...
稲盛財団は、2021年5月21日、2022年度の稲盛科学研究機構(InaRIS)フェローシップの申請受付を開始しました。今年度の募集対象分野は「物質・材料」研究の前線開拓です。
公益財団法人稲盛財団(理事長 金澤しのぶ)は3月19日、2021年度 稲盛科学研究機構(InaRIS:Inamori Research Institute for Science)のフェローを発表しました。2021年度I...
InaRISフェローシップは、好奇心の赴くまま、存分に壮大な研究に取り組むべく1人につき10年間継続・総額1億円の助成を行う研究助成プログラムです。2022年度のInaRISフェローシップについてお知らせいたします。 &...
(左から順番に・敬称略)稲盛財団理事長・金澤しのぶ、InaRIS機構長・中西重忠、InaRISフェロー・高柳匡、InaRISフェロー・野口篤史、InaRIS選考委員長・十倉好紀 挑戦的な研究にじっくり10年間トライできる...
稲盛財団の2つの研究助成である「稲盛研究助成」と「InaRIS」の2021年度の申請受付が、5月21日からはじまりました。 稲盛研究助成は、より多くのアイデアの実現可能性を検証する機会を提供して多様性と独創性のある研究を...
公益財団法人稲盛財団(理事長 金澤しのぶ)は本日、2020年度稲盛科学研究機構(InaRIS:Inamori Research Institute for Science)のフェローを決定しました。本プログラム初となる2...
InaRISフェローシップは、好奇心の赴くまま、存分に壮大な研究に取り組むべく1人につき10年間継続・総額1億円の助成を行う研究助成プログラムです。 本年の公募に先立ちまして、プログラム内容や申請資格等について、東京・京...
InaRISフェローシップは、好奇心の赴くまま、存分に壮大な研究に取り組むべく、1人につき10年間継続・総額1億円の助成を行う研究助成プログラムです。2021年度のInaRISフェローシップでは、下記のキーワードに関わる...
国内の自然科学、人文・社会科学の若手研究者を対象に、多彩な研究活動を助成することによって、それぞれの研究者の可能性を開花させ、さらに大きな課題に取り組む契機を創出することを目的としています。
InaRIS(稲盛科学研究機構フェローシッププログラム)および2020年度稲盛研究助成に関する募集要項を公開しました。
稲盛財団は本日、文部科学省(東京都千代田区)において記者会見をおこない、新たな助成プログラム「稲盛科学研究機構(InaRIS※)フェローシップ」の創設を発表しました。
生物・生命系領域