白石 貴久 Takahisa Shiraishi

熊本大学先進マグネシウム国際研究センター准教授※助成決定当時

2024稲盛研究助成理工系

採択テーマ
特異な周期配列構造の自己形成メカニズムの解明: チタン合金の開発
キーワード
研究概要
金属材料が持つ機能は、種々の結晶相から成る微細組織に強く依存します。本研究では、軽金属材料の一つであるチタン合金で見出したユニークな微細組織(組成変調を伴う周期配列組織)の形成メカニズムを解明し、機能向上に向けた材料設計指針を確立します。これにより、エネルギー問題や環境問題の解決に不可欠されている「輸送機の軽量化」に資する高機能チタン合金の開発を目指します。

助成を受けて

この度は稲盛財団研究助成に採択いただき、誠にありがとうございます。 今後もこの研究を発展させることで、Ti合金の軽量構造材料としての新たな可能性を探求します。

研究成果の概要

本研究はTi-Zr合金に特異な周期配列組織を導入することを目的とし、形成条件の探索に取り組んだ。その結果、核となる組成変調組織の形成メカニズムを明らかにし、第3元素としてβ相安定化元素を添加することで、α/β周期配列組織の導入に成功した。特に、添加濃度に対して元素種に依存しない普遍的な条件を見出し、周期配列組織を制御するためのプロセスマップが得られた。



Takahisa Shiraishi et.al., (2025) Formation of Compositional Modulated Microstructure in Ti-Zr Binary Alloys, Materials Transactions, Vol. 66


領域が近い研究者を探す

理工系領域