田中 貴 Takashi Tanaka

岐阜大学 応用生物科学部助教※助成決定当時

2021稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
深層学習と空間統計モデルによる畑作物の苗立ち不安定性評価手法の開発
キーワード
研究概要
作物生産において、そのスタートラインにあたる播種後の出芽・苗立ちは、その後の生育や最終的な収量に多大な影響を与えます。特に、降雨や土壌など環境要因の制御が困難な農家圃場においては、ムギやダイズといった畑作物の苗立ちは不安定になりやすいです。苗立ちが不安定になる要因を現場レベルで評価した上で、適切な播種技術を開発・導入する必要があります。しかし、環境変動の激しい現場レベルで、畑作物の苗立ちの不安定性に関与する要因を広域かつ迅速に評価することは、非常に困難です。本研究では、ドローンから取得される高解像度なセンシングデータを対象に、深層学習を活用することで、小麦・大豆の苗立ち数や土壌の砕土率を非破壊計測する手法を開発し、空間統計モデルによって作物の出芽・苗立ちが不安定になる要因の解明を目指します。

ひとこと

農学研究者として現場に役立つ技術開発・普及をモットーに研究をすすめてきました。基礎から応用まで多くの優れた研究を支えてきた稲盛研究助成に採択され、非常に光栄です。

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