吉田 優 Suguru Yoshida

東京理科大学 先進工学部准教授※助成決定当時

2022稲盛研究助成理工系

採択テーマ
新規複素環構築のための逐次アライン反応
キーワード
研究概要
ベンゼン環の一部が三重結合になっている短寿命化学種アライン。本研究では、この中間体を利用した新規複素環構築法を開発する。このとき、アラインの変換を複数回、逐次的に進行させることで、従来の手法では困難な、複雑に縮環した複素環化合物も合成できるようになると期待している。

助成を受けて

この度は稲盛研究助成に採択してくださり、誠にありがとうございます。「アライン」という瞬間的に発生する活性種を利用した基礎研究を、ものづくりに役立つ手法開発につなげていきたいと思っています。

研究成果の概要

o-シリルアリールトリフラート部位とo-ヨードアリールトリフラート部位を併せ持ったベンズジイン等価体の合成に成功した。さらに、フッ化物イオンを用いたシリル基の活性化と、最近申請者が見いだしたシリルメチルGrignard試薬を用いる活性化を順に行うことで、反応性の高い官能基を損なうことなく、逐次アライン反応を実現できることを明らかにした。


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